ウレタンスポンジ吸音材は、反響音の防止や空間の音場調整材として、録音スタジオや音楽教室などの防音工事の際に高い性能を発揮する内装仕上用の吸音材です。スポンジ素材の為に扱いやすく、意匠性にも優れた加工形状の製品を多数ご用意させて頂いておりますので、目的や用途に合わせてウレタン吸音材をお選び頂けます。
※高品質で安心の日本製です！
ウレタンスポンジ吸音材ZSとは
ウレタン吸音材ZSは、高密度で耐候性に優れている高性能なウレタンスポンジ素材使用しており、内装でも使用しやすい難燃性（UL-94 HF-1）です。一般的なスポンジや安価な製品は、1年程度で表面が劣化しボロボロになりますが、当社のウレタンスポンジ吸音材は、高い品質の日本製で耐候性と密度を高めて内装用吸音材に適した素材に改良しています。そのような面から、室内音響・オーディオ音調・反響騒音防止・DIY素材などとして、安心してご使用頂ける商品です。
ウレタン吸音スポンジは、繊維質でガラスクロスなどが貼られているグラスウールと違い、加工性も良く、繊維も飛散せず、型崩れしません。
吸音原理
多孔質材料のウレタンスポンジ吸音材に対し空気伝搬によって音があたると、ウレタン材料内部の気泡部分に音の振動が伝わります。その気泡内では伝わった音の振動によって空気の粘性摩擦現象が起こり、入射した音のエネルギーを熱エネルギーに変換させる事で吸音作用が生じます。
使用目的や効果
- 防音室内やお部屋の反響音防止・音場調整・簡易防音・インテリアに
- ライブハウス・ホームシアターでの反響音対策・残響音の防止として
- 防音カバーや工場内の騒音対策・遮音対策・共鳴現象防止
- ポンプ機器・発電機・コンプレッサーの防音
- 自動車のデッドニング、エンジン音の騒音対策
その他、OA機器、弱電機器、建設機械、車両、建築住宅設備などでも多く利用されており、幅広い用途があります。
デザイン性に優れたウレタン吸音材ZS
ウレタンスポンジ吸音材ZSは、スタジオでの楽曲録音などの際の反射音や音響調整にご使用頂いたり、室内で楽器演奏を行う際に反響が大きすぎる場合や、残響音によるこもり音が発生する場合などにお使いください。軽くて加工性が良いので、天井や壁などと使用場所を制限されません。特にお部屋のコーナー部、スピーカーの裏側、リスニングポイントの背面の壁面などにご使用されるとより効果的です。
厚みのあるウレタン材は低音域にも有効！
 |
 |
ウレタンスポンジ吸音材ZSの加工や取付方法
カットの方法
新品の刃や黒刃を使用したカッターナイフやハサミなどで、簡単に切る事が出来ます。
取付の方法
軽いので、接着剤・コーキング材・両面テープ・釘・虫ピンなどでも取付可能です！
ウレタンスポンジ吸音材の『 ご購入方法 』
板状に加工した、ボードタイプのウレタンスポンジ吸音材料各種です。使用目的や性能に合わせて、デザイン及びサイズや厚みをお選び頂けます。
※ご購入は各商品のページをご覧ください。
『プロファイルタイプ』波型・凸凹形加工
波型のプロファイル加工品とは、高性能ウレタンスポンジの表面を波型（凹凸形）に加工した製品です。 凹凸の表面仕上にする事により吸音面積を大幅に増やす事が可能になり性能を向上させます。 さらにこの波型状に加工する事で、吸音しきれなかった反射音をさらに乱反射させる事が可能で、音響調整・反響音対策に最適です。
『フラットタイプ』平板加工
フラット加工品とは、高性能ウレタンスポンジの表面を平らにカットした吸音材の事です。 表面仕上をフラットにする事で使用用途の幅を広げ、あらゆる場所で利用可能なシャープなデザインを実現した平板タイプの製品です。厚みのあるボードも大人気で、今まで難しかった中低音の吸音性能も向上し、音響調整・反響音対策に最適です。
波型市松デザインボード
波型市松デザインボードは、波型に加工したウレタンスポンジ吸音材を市松模様に貼り合わせる事により、吸音面積を大幅に増しランダム入射にもしっかりと対応する吸音性能を効果的高めた製品です。意匠性にも優れておりスタジオや店舗の内装をオシャレに飾り付けます。音響調整や防音対策に高い性能を発揮するおすすめのボードです。
ピラミッドデザインボード
ピラミッド型のウレタンスポンジ吸音材ZSとは、表面を三角形のピラミッド形状に加工する事で、表面積を大幅に増す事が実現し、意匠性だけでなく吸音性能を大きく向上させています。様々な方向からのランダム入射音にもしっかりと対応します。
吸音パーツという新しい考え
必要な面積を様々なデザインのパーツで飾り付ける事の出来る、今までになかった自由なデザインと音響空間を造り上げる事が可能なウレタン吸音パーツです。
防音BOXや無響箱にもご利用頂いております。
『かまぼこ形・クサビ形』デザインパーツ
ウレタンスポンジ吸音材を『かまぼこ形やクサビ形』に加工する事によって、オシャレな意匠性の面だけでなく、吸音表面積をより多く確保する事と音のランダム入射に効果を発揮する事が可能です。室内インテリアのアクセントパーツとして高性能な商品が、天井や壁と場所を選ばずに音場調整・音響対策にお使い頂けます。また、難燃材で耐候性にも優れており、表面の粒子が光を反射します。
ウレタンスポンジ吸音材ZSの参考吸音率
下記のグラフは平板の場合での吸音率データなので、表面拡散型や凹凸加工を加える事によって性能はさらに向上します。厚みが増す事により広い周波数をカバー出来るようになり、低音域にも効果を発揮する事が可能になります。
 |
 |
ウレタンスポンジ吸音材の耐熱性と物性値
ウレタンスポンジ製品は、HF-1発泡材料（HF-1 Class Foamed Material）規定の耐燃性試験を行った際、発火や火種は発生するが規定の時間以内に消火し、火種や炎が落下して脱脂綿を発火させない発泡材料と認定されております。
| 項目 | 物性値 |
|---|---|
| 材質 | 高性能軟質ポリウレタンフォーム |
| 密度 | 28±2 （kg/m3） |
| 硬さ | 83±15 （N 25%) |
| 引張強度 | 70以上（kPa) |
| 引張伸度 | 120以上（%） |
| 引裂き強さ | 4.0以上（N/cm) |
| 圧縮残留歪 | 10以下（% 75%） |
| 燃焼性 | プラスチック材料燃焼試験規格 UL-94 HF-1合格 |
| 色 | 濃いグレー（黒に近い） |
※数値は代表値であり規格値ではありません。
ウレタンスポンジの素材説明
ウレタンスポンジはポリオール、ポリイソシアネートを主成分として、発泡剤、整泡剤、触媒などを混合して発泡した、いわゆる石油化学製品です。ポリオールの構造により、ポリエステルフォームとポリエーテルフォームに分かられますが、ポリウレタン樹脂を１０～６０倍程度に発泡した連続気泡のセル構造を有します。ポリエステルフォームは耐油性や引張強さなどの機械的強度に優れ、ポリエーテルフォームは弾性が高く、クッション性に優れるなどの特徴を有します。また、ポリオールの種類や発泡剤量を変化させて、密度や硬さなどの一般物性を変化させることができ、種々の特徴ある性能を付与することも可能な発泡体です。柔軟で感触がよく、自動車座席シート、椅子やマットレスなどのクッション材として、一般家庭におけるスポンジタワシなどとして幅広く使われています。また、圧縮により自由に変形し、比較的簡単に裁断できるので、マイク風防や凹凸模様のプロファイル加工品など特殊形状に切り出すこともでき、他の発泡プラスチックにはない特徴を有すると共に、幅広い用途で皆様に使われています。
ウレタンスポンジの臭気について
ウレタンスポンジは、合成高分子（ポリウレタン樹脂）を炭酸ガス、あるいは低沸点化合物のガスによりフォーム化したものであり、樹脂自身は元来無色無臭のものです。しかし、ウレタンスポンジは製造時に少量の触媒、整泡剤、顔料、難燃剤などが添加され、これらの一部が臭いの原因となることもあります。また包装材、カバー地なども臭いの原因となっている場合もあります。臭いの主な原因となるアミン触媒は、製造時大半が揮発してしまいますが、フォーム中に一部残存する場合があります。このものは裁断加工した後、ほとんど揮発するので軟質ウレタンスポンジの裁断加工後、臭いが少なくなるよう裁断フォームをできるだけ放置するようにしています。万が一臭いがする場合は、風通しのよい日陰にフォームを約１日放置しておくと、ほとんど臭いは感じられなくなります。人体への影響はないと言えます。